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正しい日本語を覚えよう!外国人が間違いやすい日本語文法と単語の意味

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コミュニケーションを取っている外国人たちのイラスト

日本語を学ぶ外国人の方の中には、言葉の意味や使い方について誤解を持っていたり、「簡単に間違える」と感じて特定の単語や表現を避けたりしている人も多いのではないでしょうか。

確かに、日本語は複雑な言語で、学習者にとってはハードルの高い部分もあります。しかし、よくある誤用例をしっかりと理解し、正しい意味を学んで使いこなすことができれば、より明確で滑らかなコミュニケーションへの道が開けるはずです。

この記事では、外国人の日本語学習者に向けて、間違いやすい日本語の文法や単語の意味、使い方を丁寧に解説していきます。日本語の誤用を減らし、正しい日本語を身につけるためのポイントもお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

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日本語学習者が間違いやすい日本語文法や漢字、語彙表現

外国語を学ぶ際、学習者が誤用を犯してしまうのは珍しいことではありません。日本語学習者の場合も例外ではなく、特に初級・中級レベルの学習者は、語彙や文法、漢字の使い方などで戸惑うことが多いようです。

ここでは、日本語学習者がよく間違える語彙表現、文法表現、会話表現、漢字などを具体例とともに見ていきましょう。

(1)間違いやすい日本語の語彙表現

×多い、○多くの

「多い人が訪れました。」という言い方は誤りで、正しくは「多くの人が訪れました。」です。「多い」は形容詞なので、名詞の前で使うときは「多くの+名詞」の形になります。

×結ぶ、○繋ぐ

「恋人と初めて手を結びました。」も誤りで、「恋人と初めて手を繋ぎました。」が正解です。手と手を「結ぶ」のではなく「繋ぐ」のが自然な表現です。

2. 間違いやすい日本語の文法表現

×される、○なる

「Aさんは、会社の金を盗んでいたのがバレて、クビされてしまった。」は不自然な言い回しです。「クビになる」が自然な表現で、「Aさんは、会社の金を盗んでいたのがバレて、クビになってしまった。」と言うのが適切です。

×声、○音

「先生、CDの声がちょっと小さいです。」も誤りで、「先生、CDの音がちょっと小さいです。」と言うのが正解です。一般的に、人や動物の発する音を「声」、それ以外の音を「音」と表現します。

3. 間違いやすい日本語の会話表現

×参加する、○受ける

「昨日、N3の試験を参加しました。」は誤りです。試験は「受ける」ものなので、「昨日、N3の試験を受けました。」と言うのが適切な表現です。

×閉める、○消す

「急いでいたので、エアコンを閉めるのを忘れてしまいました。」も誤りで、「急いでいたので、エアコンを消すのを忘れてしまいました。」と言うのが正解です。エアコンは「消す」もので、「閉める」のは不適切です。

4. 漢字の誤用

×似合っている、○合っている

「この大学なら日本文化を深く学べるので、私に似合っていると思いました。」という表現は誤用です。「この大学なら日本文化を深く学べるので、私に合っていると思いました。」が正しい表現です。「似合っている」ではなく、「合っている」が適切な表現です。

5. 文法の誤用

×得意、×上手

「私は数学が上手です。」というのは言葉の使い方として不適切で、「私は数学が得意です。」と言うのが自然です。「上手」は一般的にスキルを表すのに対し、「得意」は長所や強みを表す言葉です。

×気持ちが悪い、○機嫌が悪い・落ち込んでいる

「Bさんは今朝恋人とケンカしたそうです。だから気持ちが悪いです。」という言い方は誤りで、「だから機嫌が悪いです。」や「だから落ち込んでいます。」などと表現するのが適切です。「気持ちが悪い」はあまり体調がよくない時に使う表現です。

誤用を減らし、正しい日本語を身に付ける方法

日本語学習者が誤用を減らし、正しい日本語を身につけるためには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。ここでは、教師の役割、学習者の自覚、教材の利用という3つの観点から、効果的な対策を見ていきましょう。

(1)教師の役割

学習者が誤用を犯した際、教師は正しい表現を提示し、誤用による意味の違いを丁寧に説明することが大切です。学習者のレベルに合わせて、分かりやすく、具体的なフィードバックを心がけましょう。教師のサポートによって、学習者は自分の間違いに気づき、正しい表現を習得していくことができます。

(2)学習者の自覚

教師のサポートと同じくらい重要なのが、学習者自身が誤用に気づき、自己修正する姿勢を持つことです。普段の会話や作文などで、自分がよく間違える表現やパターンを意識的にチェックする習慣をつけましょう。間違いを恐れずに、積極的に日本語を使う機会を増やすことも大切です。

(3)教材の利用

市販の教材や参考書を活用するのも、誤用を減らすための有効な手段の一つです。例えば、『日本語文法ブラッシュアップトレーニング』のような教材では、各レッスンの冒頭で学習者によくある誤用を取り上げ、正しい表現との違いを明示しています。このような教材を使って、自分の弱点を重点的に復習することをおすすめします。

日本語学習において、教師のサポート、学習者自身の自覚、そして適切な教材の利用が重要であることが分かります。これらを効果的に組み合わせることで、日本語の誤用を減らし、正しい表現を身につけることができるでしょう。

さらに、ビジネスシーンで必要となる敬語の使い方など、場面に応じた日本語の使い分けについても学ぶことが大切です。よく間違えやすいビジネス敬語について詳しく知りたい方は、「よく間違いやすいビジネス敬語10選!就活や仕事中で気をつけたい日本語」も参考にしてください。

外国人が意味を間違いやすい日本語10選と正しい使い方

ここからは、外国人が意味を間違えやすい日本語の言葉を10個ピックアップして、それぞれの正しい使い方を解説していきます。日常会話でよく使われる言葉ばかりなので、ぜひ覚えておきましょう。

1. さわり

「さわり」は、物語や議論の中で最も重要なポイントを指す言葉です。しかし、「さわりだけ教える」と言うと、「物語の最初の部分だけ教える」という意味に誤解されることがあるので注意が必要です。

2. 煮詰まる

「煮詰まる」は、ある事柄が十分に検討され、結論に至る状態を表します。しかし、「議論が煮詰まった」と言うと、「議論が行き詰まった」という誤解を招くことがあります。

3. 役不足

「役不足」は、その人の能力に対して役割や仕事が軽すぎる状態を指します。「自分はこの役には適していない」という自己評価の意味で使うのは誤りです。

4. 潮時

「潮時」は、物事を行うのに最も適したタイミングを意味します。単に「そろそろ撤退時期だ」という意味で使うのは正しくありません。

5. 破天荒

「破天荒」は、常識にとらわれない自由奔放な様子を表す言葉です。よく「破天荒な性格」などと使われますが、これは誤用で、正しくは「型破りな性格」などと言います。

6. 横柄  

「横柄」は、傲慢で高飛車な態度を意味する言葉です。「横柄な態度」と「傲慢な態度」はニュアンスが似ていますが、微妙に異なるので使い分けに注意が必要です。

7. 対岸の火事

「対岸の火事」は、自分には直接関係のない問題に対して無関心でいることを表します。「他人事だ」という意味で使うのは誤りで、「無関心だ」「傍観している」というニュアンスが込められています。

8. 手を焼く

「手を焼く」は、問題の解決に苦労している様子を表す言葉です。「手を焼いている」を「焦っている」という意味で使うのは正しくありません。

9. 胸を借りる

「胸を借りる」は、他人の意見や考えを聞いて参考にすることを意味します。「その人に助けを求めたい」という意味で使うのは誤用です。

10. 肩を持つ

「肩を持つ」は、ある人物や団体の立場を支持することを表します。「その人を守る」という意味で使うのは正しくありませんので、注意しましょう。

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まとめ

いかがでしたか。この記事では、外国人の日本語学習者がよく間違える文法や単語の意味、使い方について解説してきました。また、誤用を減らし正しい日本語を身につけるためのポイントもお伝えしました。

言葉の誤用は、コミュニケーションの障害となることがあります。一方で、間違いを恐れるあまり日本語の使用を控えてしまうのもよくありません。大切なのは、間違いを通して学び、徐々に日本語の理解を深めていくことです。

この記事が、外国人の皆さんが正しい日本語を習得する一助となれば幸いです。日本語学習を続ける中で、ぜひこの記事で紹介した内容を思い出してみてください。皆さんの日本語力アップを心より応援しています。

また、日本語の敬語は、ビジネスシーンだけでなく日常会話でも頻繁に使われるため、その使い方を正しく理解しておくことが非常に重要です。敬語の使い方について、より詳しく学びたい方は、「一覧表あり!日本語の正しい敬語の使い方と使う場面を例文を使って解説」をご覧ください。


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