間取り (madori)の意味とは?RやK、Sなどの用語一覧やおすすめの間取りも解説
外国人の方にとって、日本で部屋を借りるのはなかなか大変な作業です。物件探しをしていると、”1R” や “3LDK” といった一見すると意味不明な表記が並んでいて戸惑ってしまうかもしれません。実はこれらは間取りを表す日本独特の表現なのです。間取りとは部屋の間の取り方、つまり部屋の配置や数を表したものですが、日本では「R」や「K」といったアルファベットを使う独自の方式が一般的です。
この記事では、こうした日本の間取りの意味や、記号の使い方、人気の間取りについて詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてお気に入りのお部屋を見つけてください。
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間取り (madori)の意味と英語表現とは?
「間取り」とは、直訳すると「部屋の取り方」という意味になりますが、わかりやすく言うと部屋の配置図のことを指します。英語では “floor plan” や “room layout” などと表現されます。
間取り図は、その物件にどのような部屋があるのか、部屋の数や広さ、配置などを一目で把握できるようにしたものです。例えば、リビングが12畳で南向きにあり、隣に6畳の洋室が2部屋あるといった具合です。また、間取り図には、部屋だけでなく、トイレやお風呂、キッチン、クローゼットなどの水回りの位置も描かれています。さらに、部屋の出入口となる扉がどこにあって、どちらに開くのか、窓やベランダがどこにあるのかなども、わかるようになっています。
複雑な図面に見えるかもしれませんが、これさえ見ればその物件の大まかなイメージがつかめるので、部屋探しには欠かせないアイテムなのです。不動産サイトでもたいてい間取り図が添付されていますし、現地を訪れる際も間取り図を片手に物件を見学すると、もっとイメージが湧きやすいでしょう。
日本と海外の間取り表記の違い
海外では、間取りを表す際、リビングルームやキッチンの存在は前提として、ベッドルームの数で物件を分類するのが一般的です。例えば、”2BR” や “3BR” という表記があれば、それぞれ2ベッドルーム、3ベッドルームを意味します。また、”Studio”という表現もよく使われ、これはワンルームタイプの物件を指します。
一方、日本の間取り表記では、リビングやキッチンの有無も重要なポイントになります。日本の住宅事情では、ワンルームタイプの物件が多く、リビングやキッチンが独立していない場合もあるからです。そのため、リビングは “L”、キッチンは “K” というように、それぞれの頭文字をとってアルファベットで表記するルールが確立しています。
また、海外ではベッドルームの広さは問わないのに対し、日本ではベッドルームの広さも重視されます。6畳以上の部屋を「洋室 (youshitsu)」、4.5畳ほどの部屋を「納戸 (nando)」と呼び、部屋の数だけでなく広さの情報も間取り表記に含まれているのです。
こうした違いを理解していれば、日本の間取り表記を見てもある程度見当がつくはずです。次の章では、日本の間取りでよく使われるアルファベットの意味を詳しく解説していきます。
間取りの種類を表すアルファベット一覧早見表
日本の間取り表記では、”1K” や “2LDK” にように、ほぼ決まって数字とアルファベットを組み合わせて使います。数字は部屋の数(リビング、ダイニング、キッチンを除く)を表し、アルファベットは部屋の種類を表します。つまり、”1K”は部屋が1つでキッチン付き、”2LDK”はリビング、ダイニング、キッチンのほかに部屋が2つある間取りという意味になります。
間取りを表すアルファベットには、主に以下の5種類があります。
R (Room) | “R”は「Room」つまり「部屋」を意味します。キッチンが部屋の中にあるタイプの間取りを「1R」と表記し、一般的に「ワンルーム」と呼ばれています。ただし、”R”が使われるのは1Rだけで、部屋が2つ以上ある場合は”2R”とは表記しません。 |
K (Kitchen) | “K”は「Kitchen(台所・キッチン)」のことです。”1K”や”2K”と表記された場合、キッチンがある、すなわちキッチンが独立していることを意味します。単に部屋が1つというだけでなく、部屋とキッチンが分かれているというニュアンスも含まれているのです |
D (Dining) | “D”は「Dining(ダイニング)」つまり食事をとる部屋のことを指します。リビングと一体型のことも、完全に独立したダイニングキッチンのこともあります。”D”だけが単独で使われることはほとんどなく、”1DK”や”2LDK”のようにほかの記号と組み合わせて使うのが一般的です。 |
L (Living) | “L”は「Living(リビング)」を表し、団らんやくつろぎのスペースとして使われる部屋を指します。リビングは洋室であることが多く、日本語では「居間」とも呼ばれます。ダイニングキッチンと一体になっている「LDK」という表記がよく使われます。 |
S (Servise room) | “S”は「Servise room(サービスルーム)」の頭文字で、押し入れを改装した納戸など、十分な広さや設備がない部屋を指します。”1LDK+S”のように、間取りに+Sを付け加える形で表記されます。部屋としての使用は可能ですが、あくまで正式な居室ではないということを示すために使われます。 |
以上の5つを覚えておけば、ほとんどの間取りが理解できるはずです。アルファベットの組み合わせからイメージを膨らませて、希望にあった間取りを探してみてください。
日本のアパートには、どのような間取りがあるのでしょうか?間取りを理解する前に、日本の典型的なアパートがどんな感じなのか、広さや設備、家賃相場を知っておくと参考になります。詳しくは、こちらの記事「日本の典型的なアパートはどんな感じ?広さと設備と家賃相場を解説」で解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
【人数別】おすすめの間取りは?
さて、日本の間取り表記の意味がわかったところで、次は暮らす人数に合わせたおすすめの間取りを見ていきましょう。一人暮らし、二人暮らし、三人から四人暮らしのケースに分けて解説します。
1. 一人暮らしにおすすめの間取り
一人暮らしの場合、あまり部屋数が多いと掃除が大変になるうえ、家賃も高くなってしまいます。そのため、1R、1K、1DK、1LDKといった、部屋数が1つか2つ程度の間取りがおすすめです。
1Rは部屋もキッチンもすべて一緒になったタイプで、家賃は安いですが、生活感が出やすいデメリットもあります。1Kであればキッチンが独立しているので、料理の音や匂いを気にせず生活できます。
1DKと1LDKの違いは、リビングとダイニングが分かれているかどうかです。一般的に、8畳以上の広さがあれば「リビング」、8畳未満であれば「ダイニング」と呼ばれることが多いです。ゆとりのある生活を望むなら1LDKを選ぶといいでしょう。
2. 二人暮らしにおすすめの間取り
カップルやルームシェアで二人暮らしをする場合は、ベッドルームを共有するか別々にするかで選ぶ間取りが変わってきます。
ベッドルームを共有するなら、1DKか1LDKがおすすめです。ベッドルームとリビングが1部屋ずつあれば、プライバシーを保ちながらもコミュニケーションがとりやすいでしょう。共有部分が多いので家賃も比較的安く済みます。
一方、ベッドルームを別々に持ちたい場合は、2DKか2LDKを選ぶのがベストです。生活リズムの違いや、個人の時間を大切にしたい人に適しています。ただし、部屋数が多くなる分、家賃は高めになります。
3. 三人・四人暮らしにおすすめの間取り
三人や四人で暮らす場合は、リビングと個室をどう配分するかがポイントになります。ファミリー向けには、3LDKか4LDKがおすすめです。両親と子供2人の4人家族であれば、リビングと個室3つの3LDKがちょうどいいサイズ感です。子供の学習部屋や趣味部屋を確保したいなら、4LDKを選ぶのもよいでしょう。
シェアハウスなら、プライバシー重視で1人1部屋の3DKや4DKを選ぶのがおすすめです。リビングはみんなで交流するスペースとして活用できます。その分家賃は高くなりますが、ルールを決めてうまく使い分ければ快適に暮らせるはずです。
人数が増えるほど、収納スペースの確保も忘れずに。ファミリークローゼットのある物件や、納戸付きの物件を選ぶのもおすすめです。生活スタイルに合わせて、無理のない間取りを選びましょう。
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【まとめ】日本の間取りを理解してお気に入りの部屋を見つけよう
いかがでしたか?日本の間取り表記は、一見すると複雑そうに見えますが、ルールさえ理解してしまえばそれほど難しくありません。
リビング(L)、ダイニング(D)、キッチン(K)、ルーム(R)、サービスルーム(S)の5つのアルファベットを組み合わせ、部屋数を表す数字を付け加えるだけです。
もちろん、実際の部屋が想像通りの間取りかどうかは、現地で確かめる必要があります。床面積や収納スペースの大きさ、窓の向きなど、間取り図だけではわからない情報もたくさんあるからです。でも、この記事を読んで間取りの基本を押さえておけば、自分の希望に近い物件を絞り込むことができるはずです。
不動産サイトで気になる物件を見つけたら、まずは間取りをチェックしてみましょう。そして、実際に内覧して部屋の雰囲気を確かめたら、理想のお部屋に出会えるかもしれません。
最後に、東京以外の地域で部屋を探している方におすすめの記事をご紹介します。「日本で家賃が安い県はどこ?地方別の家賃相場を比較」では、日本全国の家賃相場を地方別に比較しています。東京や大阪よりも家賃が安い地域もたくさんあるので、ぜひ参考にしてみてください。お気に入りの間取りを見つけて、理想の新生活をスタートさせましょう。