日本のIT業界で外国人が働くには？仕事の種類と必要なスキル年収などを解説
日本のIT業界は今後ますます人材が大幅に不足すると予測されており、外国人にとって就職しやすい職種となっています。特に、プログラミングやデザインなどの専門スキルがあれば、高度な日本語能力がなくても働ける可能性があります。
この記事では、日本のIT業界における外国人向けの仕事について、職種や年収、必要なスキルなどを詳しく解説します。これからIT業界での就職を考えている外国人の方は、ぜひ参考にしてみてください。
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日本のIT業界における仕事の種類と年収
IT業界には様々な職種がありますが、どのような仕事があるのかを知っておくことが大切です。ここでは、日本のIT業界における主な職種について、必要なスキルや日本語能力、そして平均的な年収の目安を解説します。
1. プログラマー・システムエンジニア
プログラマー・システムエンジニアは、アプリケーションやWebサイトなどのプログラミングや設計を行う職業です。使用するプログラミング言語に精通したスキルが求められます。
プログラミング自体には日本語を使用しませんが、会社でプログラマー・エンジニアとして働く場合は、日常会話レベルの日本語力があると業務がスムーズに進められるでしょう。ただし、プログラミングのスキルが高ければ、日本語が完璧でなくても採用される可能性は十分にあります。
プログラマーの平均年収は419万円、システムエンジニアは496万円です。経験を積むことで、年収は大きく上昇する傾向にあります。
2. WEBデザイナー
WEBデザイナーはWEBサイトのデザインを担当する職種で、多くの場合は制作も行います。使いやすく美しいサイトを作るためのデザインスキルと、HTMLやCSSなどの知識が必要です。
デザインそのものに日本語は不要ですが、クライアントとコミュニケーションを取るためには、ある程度の日本語力が求められます。ただし、デザインのスキルが高く、オンラインでのやり取りが可能なレベルの日本語力があれば、正社員としてだけでなく、フリーランスとして働くこともできます。
WEBデザイナーの平均年収は444万円ですが、スキルや経験によってはさらに高い収入を得ることも可能です。
3. ITディレクター・ITプロデューサー
ITディレクター・ITプロデューサーは、プロジェクト全体を管理し、プログラマーやデザイナーなどのスタッフをまとめる職業です。プロジェクトを成功に導くためのマネジメント能力や、問題解決力、リーダーシップが求められます。
スタッフとのコミュニケーションが重要な職種であるため、ITディレクター・ITプロデューサーには高い日本語力が必要です。日本人スタッフと議論したり指示を出したりできるレベルの日本語力があることが望ましいでしょう。
ディレクター・プロデューサーの平均年収は446万円で、プロジェクトの規模や成果によっては1,000万円を超えることもあります。
4. IT系営業・ITコンサルタント
IT系の営業職では、自社のWEBサービスやソフトウェアなどの販売を行います。一方、ITコンサルタントは顧客企業のIT戦略の立案や、システム導入の支援などを行います。
どちらも自社製品やITに関する幅広い知識と、高いコミュニケーション能力が求められます。顧客との交渉や提案には、ビジネスレベルの高い日本語力が必要不可欠です。
IT系営業の平均年収は472万円程度、ITコンサルタントは647万円程度ですが、実力次第では1,000万円以上の高年収も狙えるでしょう。
参考：IT系営業：職業別平均年収ランキング , ITコンサルタントの仕事の年収・時給・給料
外国人向けの日本のIT業界の仕事
日本のIT業界には様々な職種がありますが、外国人の方に特に向いている仕事もあります。ここでは、プログラミングやデザインなど専門スキルを活かせる職種を中心に、外国人の方におすすめの仕事を紹介します。
1. プログラマー・システムエンジニア
プログラマーやシステムエンジニアは、IT業界の中でも特に人材不足が深刻な職種です。優れたプログラミングスキルを持つ外国人であれば、日本語が完璧でなくても就職のチャンスは十分にあります。
また、海外の最新技術に精通している外国人エンジニアは、日本企業から高く評価される傾向にあります。英語でのコミュニケーションが可能な職場も増えているため、日本語の習得に時間をかけながら働くことも可能でしょう。
2. WEBデザイナー
WEBデザイナーも、外国人の方が活躍しやすい職種の一つです。デザインのスキルが高ければ、日本語が完璧でなくてもフリーランスとして仕事を受注することができます。
また、日本企業の中にはグローバル展開を進めている企業も多く、外国人デザイナーの採用に積極的なところもあります。海外の最新デザイントレンドに詳しい外国人デザイナーは、日本企業にとって貴重な戦力となるでしょう。
3. フォトグラファー・イラストレーター
Webサイトやアプリに使用する写真やイラストの制作は、プログラミングやデザインと並ぶIT業界の重要な仕事です。外国人フォトグラファーやイラストレーターは、独自の感性を活かして日本企業のニーズに応えることができます。
言語の壁はありますが、作品で勝負できる職種だからこそ、高い技術力を持つ外国人クリエイターには大きなチャンスがあります。AdobeのPhotoshopやIllustratorなどのツールを使いこなせるスキルがあれば、日本でも十分に仕事を得られるでしょう。
4. 翻訳ライター
IT業界では、Webサイトやアプリ、ゲームなどのコンテンツを多言語化するために、翻訳者の需要が高まっています。日本語と母国語の両方に堪能な外国人翻訳者は、日本企業にとって非常に価値のある人材です。
また、外国人ならではの視点を活かして、日本語で記事や広告のライティングを行うこともできます。日本のIT業界で働きながら、言語スキルを磨くことができる仕事だと言えるでしょう。
日本でIT業界の仕事に就くには？その流れについて解説！
日本でIT業界の仕事に就くまでの一般的な流れを、会社員や契約社員・アルバイトとして働く場合を想定して解説します。ただし、フリーランスとして働く場合は、この流れとは異なる部分もあるので注意が必要です。
1. 働きたい会社を探す
まずは、自分のスキルや経験、希望に合う企業を探すことから始めましょう。リクナビや LinkedIn などの就職情報サイトを活用するのも良いですし、専門的なスキルを買われて直接スカウトを受けることもあります。
外国人の方は特に、自国の言語で情報発信している日本企業をチェックするのもおすすめです。そのような企業は、外国人の採用に前向きである可能性が高いからです。
また、外国人向けの就職エージェントを利用したり、ハローワークの外国人雇用サービスコーナーを訪れるのも効果的な方法だと言えます。留学生の方であれば、大学のキャリアセンターや留学生向けの就職イベントなども積極的に活用しましょう。
日本の仕事探しに特化した情報をまとめた以下の記事では、外国人の方におすすめの就職サイトが詳しく紹介しています。自分に合ったサイトを見つけて、効率的に働きたい会社を探してみてください。
▶︎【保存版】日本の仕事探し完全ガイド！外国人のための就職、転職、アルバイト
2. 応募して書類審査を受ける
応募する際は、日本の企業で一般的に使用される履歴書・職務経歴書のフォーマットに合わせて書類を準備する必要があります。日本式の履歴書の書き方は、外国人の方にとってはハードルが高いかもしれません。
そのような場合は、外国人向けの就職エージェントやハローワークの外国人雇用サービスコーナーを利用するのが効果的です。履歴書の書き方について、詳しいアドバイスを受けられるからです。
また、日本の履歴書の書き方や入手方法については、以下の関連記事で詳しく解説しています。書き方のコツや注意点が丁寧に説明されているので、ぜひチェックしてみてください。
▶︎ 日本の履歴書の書き方と入手方法を外国人向けに解説
応募書類と一緒にポートフォリオを提出することで、自分の実力をアピールすることもできます。プログラマーやデザイナーなどの専門職であれば、過去の作品や制作物を見せることが採用のカギを握ることもあるでしょう。
3. 面接を受ける
書類選考を通過すると、次は面接です。日本の就職面接は、欧米と比べて回数が多く、一回の面接の時間も長い傾向にあります。また、あなたの人柄や適性を見極めるために、趣味や特技、性格など多岐にわたる質問をされることが一般的です。
外国人の方の場合、日本語でのコミュニケーション能力を確認されることが多いでしょう。プログラミングやデザインなど専門スキルが評価されるのはもちろんですが、日本の企業文化に適応できるかどうかも重要なポイントになります。
日本語が不安な方は、面接前に想定される質問を整理して、回答を準備しておくと良いでしょう。また、分からないことがあれば素直に質問するなど、積極的なコミュニケーションを心がけることも大切です。
外国人の方が日本での就職面接を受ける際のマナーや流れについては、以下の記事で詳しく解説しています。面接の準備から当日の注意点まで、丁寧に説明されているので、ぜひチェックしてみてください。
▶︎ 外国人の方が日本での就職活動で面接を受けるには？マナーや流れを解説
4. ビザを取得する
面接に合格し採用が決まったら、日本でIT業界の仕事に就くためのビザの取得が必要です。IT業界で働く場合に必要な在留資格は「技術・人文知識・国際業務」です。
留学生の方は、留学ビザから就労ビザへの変更手続きを行います。また、すでに日本で別の仕事をしている方は、在留資格の変更が必要になるケースもあります。
ビザの取得や変更には、一定の手続きと時間がかかります。企業によってはビザ取得のサポートをしてくれるところもありますが、基本的には自分で手続きを進める必要があるので、注意が必要です。
しかし、必要な書類の準備や申請書の記入など、自分で手続きを進めるのは大変かもしれません。そのため、ビザ取得の手続きは専門家に依頼するのがおすすめです。以下の記事では、ビザコンサルタントにビザ申請を依頼した際の流れや料金について、詳しく解説しています。
▶︎ ビザコンサルタントにビザ申請を依頼した時の流れや料金について解説
ビザの取得がスムーズに進まないと、せっかく採用が決まっても入社が遅れるなどの問題が生じることもあります。事前に必要な書類や手続きを確認し、余裕を持って準備を進めることが大切だと言えるでしょう。
日本で働きたい外国人の方へ
今、日本で仕事を探している外国人の皆さんは、「日本で働きたいけど、何から始めればいいの？」「どの企業が私に合っているの？」「どうやって仕事を探せるの？」といった疑問や不安を抱えているかもしれません。
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まとめ
日本のIT業界には様々な職種があり、必要なスキルや日本語能力は職種によって異なりますが、全体的に見れば平均年収は高い水準にあります。外国人の方には、特にプログラマーやWEBデザイナーなど専門スキルを活かせる職種がおすすめです。
応募から採用、ビザ取得までの流れを理解し、万全な準備を整えることが大切です。困難な面もあるかもしれませんが、適切な情報収集とサポートを得ながら、着実に進んでいきましょう。
日本のIT業界は有望な分野です。自分に合った仕事を見つけて、日本でのキャリアアップを目指してください。
