日本に留学する方法や手続きは?おすすめの大学・専門学校や奨学金も紹介
日本で働きたい、日本語能力を高めたいなど、日本への留学を希望する外国人の方は多いのではないでしょうか。しかし、留学生を受け入れている学校が決まっていたり、手続きが複雑だったりと、留学への第一歩を踏み出すのに戸惑うこともあるかもしれません。
そこで今回は、日本への留学が可能な高校・大学・専門学校のおすすめや、留学に必要な手続き方法、奨学金の種類などについて詳しく解説していきます。日本留学を目指す皆さんにとって、有益な情報が満載ですので、ぜひ参考にしてみてください。
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留学生を受け入れている日本のおすすめの学校
日本には、多くの留学生を受け入れている高校・大学・専門学校があります。その中でも特におすすめの学校を、各教育機関ごとに3校ずつ紹介します。
留学できる日本のおすすめの高校3選
日本には、グローバル人材の育成に力を入れている高校が数多くあります。その中でも、留学生に人気の高校をピックアップしてご紹介しましょう。
1. 東京都立国際高等学校
東京都立国際高等学校は、都内でもトップクラスの進学校として知られています。外国語教育と国際理解教育に力を入れており、留学生のレベルに応じたきめ細やかな指導が特徴です。英語だけでなく、中国語やハングルなども学ぶことができるため、将来は語学力を活かした仕事に就きたい方にもおすすめです。
Webサイト:Course of International Studies – Tokyo Metropolitan Kokusai High School
2. 東京都立飛鳥高等学校
東京都立飛鳥高等学校は、1クラス20人程度の少人数制授業を行っており、一人一人の生徒に対するサポート体制が充実しています。学校行事やクラブ活動も活発で、留学生も日本人学生と同じように参加することができます。勉強だけでなく、学校生活全般を通して日本語力や日本文化への理解を深められる環境が整っています。
Webサイト:東京都立飛鳥高等学校 | 東京都立学校
3. 関東国際高等学校
関東国際高等学校は、7つの外国語コース(英語・中国語・ハングル・フランス語・ドイツ語・スペイン語・ロシア語)を設置しており、高い語学力と国際感覚を身につけることができます。また、世界21カ国に姉妹校を持ち、希望者は交換留学プログラムに参加して1年間の留学を経験することも可能です。グローバルに活躍できる人材を目指したい方にうってつけの高校と言えるでしょう。
Webサイト:Message from the Principal | 学校法人関東国際学園 関東国際高等学校
留学できる日本のおすすめの大学3選
日本の大学は、世界的にも高い教育水準を誇っており、留学先として人気があります。ここでは、特に留学生に人気の高い大学を3校厳選してご紹介します。
1. 早稲田大学
早稲田大学は、日本で最も留学生の受け入れ数が多い大学の一つです。英語だけでなく、中国語・韓国語・ドイツ語・フランス語など、多言語で開講されている授業が豊富にあり、社会科学系や人文科学系など幅広い分野の科目を履修できるのが特長です。また、世界各国の提携校との交換留学制度も充実しており、在学中に海外経験を積むチャンスも多数用意されています。
Webサイト:Waseda University
2. 日本経済大学
日本経済大学は、世界40カ国以上の国や地域から留学生を受け入れており、学生の半数近くが留学生という国際色豊かなキャンパスです。実践的な経済学教育を通して、ビジネスの最前線で通用する真の国際人を育成することを目指しています。各国の日本企業でのインターンシップなど、キャリア教育にも注力している大学です。
Webサイト:Japan University of Economics | English
3. 東京大学
東京大学は、日本を代表する最高学府であり、毎年多くの優秀な留学生が集まります。留学生を対象とした手厚い支援制度が整っており、生活面でのサポートはもちろん、日本語教育センターでは留学生向けの日本語コースも充実しています。学業だけでなく日本語力も磨きたい方におすすめです。
Webサイト:The University of Tokyo
留学生支援サイト:UTokyo Website for International Students | Website for International Students
留学できる日本のおすすめの専門学校3選
日本の専門学校は、実践的な職業教育に定評があり、留学生からも注目されています。ここでは、留学生に特におすすめの専門学校を3校ご紹介しましょう。
1. 日本ホテルスクール
日本ホテルスクールは、ホテル・ブライダル業界で活躍できる人材の育成を目的とした専門学校です。一般的な日本語の授業だけでなく、ホテルで必要とされる専門用語や接客マナーも学ぶことができます。2年間のカリキュラムの中には、ホテルや旅館での実習も組み込まれているため、実践的なスキルを身につけられるのがポイントです。
また、在学中の2年間は原則として在留資格の更新が不要なのも、留学生に嬉しい学校の特徴と言えるでしょう。
Webサイト:The Japan Hotel School | 専門学校日本ホテルスクール@東京【公式】
2. HAL
HALは、IT・デザイン・ゲーム・音響・アニメーションなど、コンテンツ産業の即戦力となるクリエイターの育成に定評のある専門学校です。留学生も日本人学生と同じ教室で学べるので、将来的に日本で就職したい人にもおすすめです。2年制学科の修了者には「専門士」、4年制学科の修了者には「高度専門士」の称号が与えられ、就労ビザの取得もしやすくなります。
Webサイト:HAL | College of Technology & Design
3. 大原学園専門学校
大原学園専門学校は、日本各地にキャンパスを構えており、ビジネス・公務員・語学・デザインなど、実に多彩な分野の専門教育を提供しています。各校で学べる分野が異なるため、自分の興味や目的に合わせて通学先を選ぶことができます。学校独自の奨学金制度も充実しており、学費面の心配が比較的少ないのも魅力です。
Webサイト:大原学園 専門学校
留学先の選択肢が広がったところで、次は具体的な留学の方法について見ていきましょう。
日本に留学する方法
日本への留学を実現するためには、いくつかの条件をクリアし、必要書類を揃える必要があります。出願から渡日までの流れを段階ごとに説明します。
日本に留学するための条件
日本の高等教育機関は大きく6つに分類されますが、各教育機関によって入学の条件が異なります。ここでは、最も留学生の多い「大学」「短期大学」「専門学校」について説明します。
これらの教育機関に入学するには、原則として、母国で小学校から高校までの12年間の課程を修了していることが求められます。各学校の出願要項で、詳しい条件を確認してください。
また、多くの学校で日本語能力試験(JLPT)のN2以上の日本語力を出願条件としていますが、英語で学位が取得できるコースもあります。渡日前に、目標とする大学・専門学校のホームページ等で入学要件をよく確認しておきましょう。
留学に必要な必要書類
必要書類は学校によってさまざまですが、基本的なものは以下の通りです。
- 入学願書(学校所定のもの)
- 最終出身校の卒業証明書と成績証明書
- 在留資格認定証明書交付申請書
- 履歴書もしくは経歴書
- 留学の目的や学習計画を記した留学理由書
- 経費支弁能力を証明する書類(預金残高証明書、奨学金受給証明書など)
- パスポートのコピー
- 証明写真 など
まずは志望校に願書を請求し、必要な書類をすべて揃えたうえで、指定された期日までに提出しましょう。ビザ(在留資格)の申請については「合格後」の節で詳しく説明します
合格後
無事合格して入学許可書を得たら、いよいよ渡日に向けた準備の段階に入ります。
まずは学費の支払いを済ませ、寮への入居手続きなど、入学に必要な書類を提出します。大学や学校から案内が来ると思いますので、指示に従って手続きを進めてください。
そして、「留学」の在留資格を取得するための申請を行います。申請には事前に「在留資格認定証明書」を入手する必要があります。多くの場合、受け入れ校が代理で申請してくれますが、自分で申請する場合は、最寄りの出入国在留管理局に必要書類を提出します。 認定証明書の交付を受けたら、母国の日本大使館または総領事館でビザの発給を申請します。パスポート、入学許可書、在留資格認定証明書などを提出し、審査に合格すれば、晴れてビザが発給されます。
以上のような手続きを経て、いよいよ日本へ飛び立つ日を迎えるわけですが、留学にはある程度のまとまったお金が必要です。ここで、学費や生活費をサポートしてくれる奨学金の情報を確認しておきましょう。
日本へ留学する際の奨学金
留学には少なからぬ費用がかかるため、奨学金の情報は留学希望者にとって非常に重要です。ここでは、日本への留学生を対象とした主な奨学金制度をご紹介します。
奨学金の種類
日本に留学する際に利用できる主な奨学金には、以下のようなものがあります。
- 留学生受入れ促進プログラム(文部科学省 外国人学生学習奨励費)
- 文部科学省奨学金(国費外国人留学生制度:MEXT)
- 海外留学支援制度(協定受入)奨学金
- 地方自治体・国際交流団体等の奨学金
- 学校独自の奨学金・授業料減免制度 など
中でも文部科学省奨学金は、日本政府が費用を負担する国費留学制度であり、世界各国から優秀な学生を募集しています。授業料や渡航費、生活費などがカバーされるので、奨学金の中では最もメリットが大きいと言えます。
日本学生支援機構の奨学金は、主に学部生や大学院生を対象としており、本人の学業成績と経済状況に基づいて、月額3〜5万円程度の奨学金が支給されます。
この他、地方自治体や民間企業などが設立した財団法人等も、外国人留学生向けの奨学金制度を持っていることがあります。出身国や大学所在地、専攻分野によって応募資格が限定されるケースが多いので、よく調べてみると良いでしょう。
参考:留学生受入れ促進プログラム(文部科学省外国人留学生学習奨励費) | JASSO、国費外国人留学生制度について:文部科学省、海外留学支援制度(協定受入) | JASSO
奨学金の注意事項
奨学金を利用する際の注意点としては、次のようなことが挙げられます。
- ほとんどの奨学金は、「全額支給」ではない。
- 奨学金が支給される期間が限られている(多くは1〜2年程度)。
- 成績不振や素行不良があると、奨学金の支給が打ち切られることもある。
- 奨学金の中には、卒業後一定期間、機関等での勤務が条件のものもある。
特に奨学金は「学業を支援する」ためのものですから、大学や大学院に合格しただけで安心せず、常に学業に精進する姿勢を忘れないようにしましょう。 そのためにも、留学費用は奨学金だけに頼るのではなく、事前にしっかりと資金計画を立てておく必要があります。アルバイトに関しては労働時間の制限もあるので、計画的にお金を管理できるよう心がけましょう。
日本への留学の流れ
では、日本への留学の流れを、もう一度おさらいしてみましょう。
1. 情報収集 | 自分の目的や希望に合う学校を探し、資料を取り寄せる。 |
2. 出願 | 願書を取り寄せ、必要書類を揃えて志望校に提出する。 |
3. 選考 | 書類審査と入学試験(筆記、面接など)による選考を受ける。 |
4. 合格発表 | 合格した場合は、入学手続きに関する書類が届く。 |
5. 在留資格認定証明書の申請 | 入学する学校を通じて、または自分で出入国在留管理局に申請する。 |
6. ビザの申請 | 在留資格認定証明書と必要書類を揃え、母国の日本大使館・総領事館でビザを申請する。 |
7. 渡日準備 | 航空券の手配、保険の加入、生活必需品の準備など。 |
8. 入国 | 空港で在留カードの交付を受け、住民登録や国民健康保険の加入手続きを行う。 |
留学準備には時間がかかるので、余裕を持って計画的に進めていくことが大切です。各ステップで必要な手続きを漏れなく行い、万全の準備で日本留学に臨みましょう。
日本への留学の3つの注意点
日本は留学先として人気が高く、毎年多くの留学生を受け入れています。しかし、初めての海外生活では、戸惑うこともあるかもしれません。ここでは、日本留学を成功させるために、覚えておきたい3つの注意点をご紹介します。
1. ルールやマナーを知っておく
日本は独特の文化やマナーが根付いている国であり、初めて訪れる外国人にとっては戸惑うこともあるかもしれません。 例えば、以下のようなことは覚えておくと良いでしょう。
- 約束の時間は必ず守る(遅刻厳禁)。
- 公共の場所では静かにする。
- ごみは必ず分別して捨てる。
- お辞儀をする習慣がある。
- 食事の前には「いただきます」、後には「ごちそうさま」と言う。
すべてを完璧に理解する必要はありませんが、現地の習慣を尊重し、周囲の人々とうまくコミュニケーションが取れるよう心がけましょう。 分からないことがあれば、学校の先生や日本人の友人に教えてもらうのも良いですね。
2. 英語が話せない人が多い
日本は英語教育に力を入れていますが、日常会話レベルの英語が話せる人は多くありません。 留学生を受け入れている大学や専門学校の教職員は、ある程度英語でコミュニケーションが取れる場合が多いですが、一般の人々とのやり取りは、日本語が中心になります。
道に迷ったときや買い物をするときなど、日本語でのコミュニケーションが求められる場面は多いので、渡日前から少しでも日本語を勉強しておくことをおすすめします。 日本語学校に通ったり、オンラインの日本語レッスンを受講したりするのも良いですね。
3. アルバイト
留学中の生活費を稼ぐために、アルバイトをする留学生は少なくありません。 しかし、留学ビザで日本に滞在する場合、アルバイトをするには事前に「資格外活動許可証」を取得しなければなりません。 許可証は、出入国在留管理局やキャンパス内の留学生課などで申請できます。
また、留学生のアルバイトには時間制限があり、授業期間中は週28時間以内、長期休暇中は1日8時間まで(週40時間まで)と定められています。 違反すると処罰の対象になるので、ルールはしっかり守るようにしましょう。 アルバイト探しの際は、大学の留学生課や先輩留学生に相談してみると良いかもしれません。
資格外活動許可の申請方法や必要書類については、以下の記事を参考にしてください。
▶︎ 外国人労働者の資格外活動許可とは?申請書や申請方法、必要書類も
以上、日本への留学に関する基本的な情報をお伝えしました。
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- 特定技能試験のためのカスタマイズされた教材を使用し、頻出問題や合格に向けた学習を重点的に行う。
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まとめ
日本は治安が良く、教育の質が高い国として世界中から留学生を集めています。 日本の大学や専門学校への留学は、語学力の向上だけでなく、日本文化の理解を深め、将来のキャリアに生かせる貴重な機会にもなるでしょう。
一方で、留学準備には時間と手間がかかるのも事実です。 希望する学校の募集要項をしっかりチェックし、計画的に出願の準備を進めていきましょう。 また、奨学金や学費ローンなどの情報は早めに集めておくことをおすすめします。
そして、日本での生活に早く慣れるためにも、日本語の勉強は欠かせません。 できるだけ多くの日本人と交流を持ち、コミュニケーション能力を高めていくことが大切です。
留学生活では、慣れない環境に戸惑うこともあるかもしれませんが、前向きな姿勢を忘れずに頑張ってください。 日本という国で多くのことを学び、かけがえのない思い出を作っていただければ幸いです。
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