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イスラム教徒への接し方で気をつけることは?宗教上のタブーや注意点を解説

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ヒジャブを被っているイスラム教徒の女性

外国人の方と過ごす際にはいくつか注意すべきことがあります。特に宗教を信仰している方と接するのであれば、なおさらです。日本人としては全然問題ない行為でも、彼らのタブーに触れてしまうことがあります。

今回は、特に厳しいルールがあるイスラム教の方との接し方や、注意する理由についてご紹介していきます。イスラム教の教えや文化を交えて、ご説明いたしますので、参考にしていただければ幸いです。

また、以下の記事ではイスラム教徒の方が食事できる大阪のレストランを紹介しています。食事でコミュニケーションを取りたいという方はぜひ参考にしてみてください。
▶︎ ムスリムの方も楽しめる大阪のハラルレストラン10選!

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イスラム教とは?

イスラム教は、現在のサウジアラビアのマッカにおいて、7世紀初頭に発祥した宗教だと言われています。メッカが聖地とされており、キリスト教、仏教とともに世界三大宗教と言われることもあります。

イスラム教を信仰している人々はムスリム、イスラームの絶対神はアラビア語でアッラーと呼ばれます。多くのルールが存在していることで有名で、タブーとされている行為や物も多いので、注意しておきましょう。

食べられないものに注意する

イスラム教において、許された食品や食事を「ハラルフード」と称し、これはムスリムにとって非常に重要な概念です。ハラルフードには、イスラームの法に則って処理された肉や、特定の食材が含まれず、食事の際にはこれらを選ぶことが求められます。

職場では、イスラム教徒の同僚が安心して食事を楽しめるよう、ハラルフードの提供に関する選択肢を検討することが重要です。これは、相互の尊重と理解を深める上で大切になります。具体的には、会社のイベントや日常のランチタイムにハラル対応のお店を選ぶことで、多様な背景を持つ従業員が一緒にいる環境をサポートし、育むことができます。

動物性の食材、特に豚肉類は厳禁

ムスリムの方々と過ごす際に特に注意していただきたいのが、動物性の食材です。ムスリムは、イスラームのと畜方法で処理された肉以外は、基本的に食べないルールがあります。その中でも、豚肉は最大のタブーです。一緒に食事をする際には最大限注意しましょう。

注意するのは豚肉だけではなく、下記の食材にも注意しましょう。

  • 豚肉を使用した加工食品(例:ハム・ソーセージなど)
  • 調味料に含まれる豚由来の成分(例:乳化剤、ショートニングなど)

アルコールもNG

イスラームの教えで、アルコールの摂取も避けるべきだとされています。人によっては、みりんや醤油に入っている微量のアルコールもダメな場合があるので、十分に注意しましょう。

イスラム教徒の礼拝のルールに配慮する

イスラム教には、「イスラムの五柱」と呼ばれる守るべき5つの義務があり、その中の一つが日常的に行われる礼拝です。この礼拝はムスリムの日常生活において非常に重要な位置を占めており、信仰生活の中心となっています。

そのため、職場ではイスラム教徒の同僚が定められた時間に礼拝を行えるよう、適切な場所と時間を提供することが重要です。これにより、信仰に基づいた彼らのニーズを尊重し、理解を示すことができます。例えば、静かでプライバシーが保たれた空間を礼拝のために確保するなどの配慮が考えられます。

礼拝するタイミング

ムスリムはイスラム教の教えにより、下記のように1日5回決められた時間帯で礼拝することが決められています。

  • 夜明け前
  • 午後
  • 日没時

正確な時間帯は、場所、日の出や日の入りの時間によっても異なるので注意しましょう。

礼拝の際のルール

礼拝の際は、できるだけ体を清めてから清潔な場所で行うルールがあります。体全体を水で洗い、礼拝用マットを用いてキブラに向かって礼拝する決まりがあるのです。

礼拝は、基本的に集団でやることが勧められていますが、個人で行うこともあります。日本にはあまり馴染みのない文化なので、あらかじめ理解しておくと良いでしょう。

生活習慣のタブーにも気をつける

生活習慣の中には、イスラム教徒が特に注意を払うべき多くの事項があります。これらは宗教的信念や教えに基づいており、日々の行動や習慣に深く影響を与えています。

職場でイスラム教徒の同僚と共に働く際には、彼らの生活習慣や宗教的な禁忌に対する理解が非常に重要です。異なる文化間の理解と尊重を深めるためには、日常生活における細やかな配慮が欠かせません。

ヒジャブの着用について

ヒジャブとは、ムスリム女性が信仰に基づき、頭部や胸を覆うために着用する布のことです。この宗教的な衣装は、謙虚さを象徴し、彼女たちの個人的なアイデンティティと信仰の表現の一部となっています。職場でのドレスコードや制服の規定を設定する際には、この宗教的な慣習を尊重し、ヒジャブを含めた宗教的衣装の着用を認めることが大切です。

異性との接触を避ける

基本的にムスリムの方々は、日々の生活の中で異性との接触を避けるように教えられています。出来る限り握手などは慎んだ方が好ましいでしょう。

お風呂への配慮

ムスリムの方々は、家族以外に肌を見せないようにしています。なので、健康ランドや銭湯などは連れていくべきではありません。

食事の際に使う手

ムスリムは、イスラム教の教えにより食事の際に右手を優先して使うべきだとされています。左手は用便を足す際に使う手とされているので、あらかじめ覚えておきましょう。

プレゼントやお土産の注意点

ムスリムは基本的に偶像崇拝が禁止されています。ムスリムの方に、人形やぬいぐるみのようなものを渡す場合は、十分に注意しましょう。

まとめ

今回の記事では、日本人が外国人と過ごす際に注意すべきイスラム教の教えや文化についてご紹介いたしました。注意点や細かい接し方について詳しく記載しているので、ご参考にしていただければ幸いです。最後に、本記事の内容を簡単に下記にまとめます。

  • ムスリムの方々には食事の際に、アルコール、豚類は提供しないようにする
  • 礼拝には細かいルールがあるので、あらかじめ理解しておく
  • 生活習慣の中にも細かいルールがあるので注意する

ムスリムの方と接する機会が、どこかであるかと思われます。その際に、しっかりとタブーや注意点を理解しましょう。イスラム教は日本で少し馴染みのない文化ですが、きちんと把握してエスコートすると、相手の外国人の方からの印象もよくなるでしょう。

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